【初心者向け】高配当株投資で知っておきたいポイント

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兼業投資家歴3年、高配当投資家歴2年の筆者です。

今回の記事は高配当株投資を始めようとしている方向けの記事となっております。

・高配当株ってそもそも何?

・いつ買っていつ売ればいいの?

・どんな銘柄を選べばいいの?

こんな疑問を持った人の悩みを解決できればと思います!

(この記事は特定の銘柄を推奨するものではございません。投資は自己責任でお願いいたします。)

 

高配当株とは

上場企業の株式を購入するとその企業の株主になることができます。
企業は「配当金」「株主優待」などを通して会社の利益を株主に還元します(企業の規模や成長度合い、企業方針によっては株主還元を実施していない企業もあります)。
また、企業が株式を自社で購入する「自社株買い」も株主還元の一種です。自社株買いを実施すると株価が上昇するため株価上昇による実質的な還元策と言えます。

今回は上記の株主還元策のうち「配当金」比率が高い株式を高配当株と定義します。

配当金とは現在の株価に対して〇%の金額を株主に還元しますよ~というような企業の株主向けの還元策です。
配当金の比率は株価が上昇すると下がり、株価が下落すると上昇します。
これを配当利回りと呼びます。
一般的にはこの配当利回りが3%以上の株式を高配当株と呼びます(諸説あり)。

配当の還元時期も企業ごとに違いますが、3月、6月、9月、12月に配当金を出す企業が多い印象です(決算時期に合わせて配当金を出すのが一般的なため。また、中間配当、期末配当など一年のうち配当を数回に分けて出す企業もあります)。

 

権利確定日・権利落ち日とは

配当をもらうためには企業の決めた「権利確定日」までに株式を購入し、保有しなければなりません。権利確定日までに保有することでその年もしくは翌年の配当をもらうことができます。
また、権利確定日を一日過ぎて購入した株については翌年(または次期)の権利確定日まで保有し続けなければ配当をもらうことができないため、権利確定日の翌日を「権利落ち日」と呼びます。
高配当株は権利確定日を狙って購入する人が多いため、権利確定日の数日前から当日まで株価は上昇する傾向にあります。
また、権利落ち日には権利確定した株を手放す株主が多いため株価は下落する傾向にあります(権利確定した株は売却してもその期分の配当を受け取ることができます)。

筆者自身も長期間保有しようと思って買った株がすぐに下落して不安になってしまった経験があるため、高配当株を購入する際には権利確定日・権利落ち日をなるべく避けて購入することをおすすめします

 

長期間保有したいけどいつ買えばいいの?

ずばりご自身が購入したいタイミングで購入することをおすすめします。
というのも、高配当株投資は数年単位で長期間保有し続けることでその企業の業績に応じた株主還元を受けることを目的としているため、株価の値動きをそこまで気にする必要がないためです(ただし、○○ショックと名の付くような経済変動時や、今回のビッグモーター事件のようなケースが起きた場合には速やかに株を売却することをおすすめします。)。

これこそが高配当株の最大のメリットとも言えます。

とはいえ、株価は下がるより上がる方が良いですから株価が割安な時点で購入するのがベストです。

しかし、株価は企業の業績のみならず、世界、日本の情勢、金利、為替、流行...といったように様々な要因によって上下するため株価の予測をすることは難しいということを知っておいていただきたいです。
どうしても株価が安い時に購入したい方は、日経平均株価か、その企業の株価チャートを参考に株価が安いタイミングで購入することで、ある程度の割安な価格で購入することができるかもしれません。

 

   

 

例えば、日経平均株価を例にとると、2023年1月4日には25000円台を付けていましたが(図1)、2023年7月3日時点では33000円台を付けています(図2)。そのため、この期間において日経平均に採用されている企業の株価はおおむね上昇していることがわかります。
しかし、これは結果論であり、2023年1月4日の時点でに日経平均株価が必ず上昇する保証はなく、筆者自身もこのまま下がり続けるのではと不安になっていました。

高配当株投資を長期間で行う方向けに1991年から現在までの日経平均株価の推移を載せておきます(図3)。

長期間で株価がどのように推移してきたのかを知っておくことは高配当株投資をする上で参考になると思います。

 

 

また、日経平均構成銘柄のみならずその企業の株価チャートが下がっている株を購入することは、何かしらの株価下落要因のある株を購入することになりますので、そのまま株価が下げ続けるといったリスクがあります。
一応、株価チャート以外にもPBR(株価純資産倍率)という指標によっても現在の株価が割安かそうでないかを判断することもできます。
PBRは現在の株価を1株あたりの純資産で割った数値を表しており、PBRが1倍ということは仮にその企業が倒産しても現在の株価分の代金を株主に返金できる能力があることを示しています。
PBRについても、現在1倍以下だからと言って将来1倍を超える保証はありませんので、推測の一助程度の認識で良いと思います。

 

どんな銘柄がおすすめなの?

高配当株投資をする際に最も重視したいのがその企業の業績です。業績の推移の変動が大きい企業は配当金の比率を下げる(減配)おそれや、配当金をなくす(無配)おそれがあります。可能な限り業績の安定した企業を選択することをおすすめします
また、企業の業績に対する配当金の比率を示す配当性向も注視しておきたいところです。
配当性向は一概には言えませんが、およそ30%~60%程度がいいといわれています(諸説あり)。
配当性向が低すぎる企業は株主還元に対してあまり積極的ではないと判断できますし、反対に配当性向が高すぎる企業は企業で出た利益を株主に還元するばかりで自社への投資(設備投資や販管費等)がおろそかになってしまい成長性がないと判断されてしまいます。
上記に関連して自己資本比率や利益剰余金、有利子負債倍率についても考慮したいところですが、あまりたくさんのことを考えると投資すること自体が億劫になってしまうため今回はこの辺で...。

筆者の高配当投資のおおよその基準については記事にしていますのでこちらの数値を参考に高配当株を探してみるのもいかがでしょうか。

配当利回り3~5%以上、自己資本比率50%以上の気になる高配当株紹介!

また、上記の数値についてはSBI証券の株アプリや株探(https://kabutan.jp/tansaku/)、バフェットコード(https://www.buffett-code.com/global_screening)、IR BANK(https://irbank.net/)といった無料のサイトがありますのでそちらから探すのもおすすめです。

 

おわりに

株式投資は自身のお金を将来有望な企業に投資して、株価の値上がり益や配当金などによる利益を受けることができます。
しかし、自身の資産が減ってしまうリスクもあるという点からすべて自己責任で行わなければなりません。
楽観的に考えて購入した株も、どれだけ入念に調べ上げて購入した株も結局は同じ株ですが、ご自身の納得できる落としどころが見つかってから購入することを強くお勧めします。

次回は、セクター(銘柄の業種)ごとの特徴について記事にしたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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